妊娠中の貧血予防には鉄分!ビタミンCと一緒で吸収率アップ

食事の基礎知識

妊娠中の貧血予防に鉄分を摂ろう

妊娠中は貧血になりやすいですね。その原因としては、赤ちゃんに優先的に鉄分が送られることや、血液量が増えることで血液の濃度が薄くなることなどがあげられます。

妊婦さんが貧血になった場合、赤ちゃんに酸素が送りにくくなり、未熟児の可能性や、重度の貧血の場合には、死産となることもあります。

貧血の予防に欠かせない栄養素は、鉄分日々の食事で積極的に鉄分を摂取しましょう。

動物性のヘム鉄を積極的に

鉄分には、動物性食品に含まれるヘム鉄と、植物性食品に含まれる非ヘム鉄の2種類があります。

ヘム鉄と非ヘム鉄では、体内への吸収率に大きな差があり、吸収率の高いヘム鉄は30%程度、これに対して吸収率の低い非ヘム鉄は7%程度です。

効率的に鉄分を摂取するためには、非ヘム鉄よりもヘム鉄が含まれる食材を積極的に食事に取り入れることが大切でしょう。

≪ヘム鉄(動物性食品)≫

  • 赤身の肉
  • レバー
  • かつお
  • まぐろ
  • あさり

≪非ヘム鉄(植物性食品)≫

  • 納豆
  • 高野豆腐
  • ほうれん草
  • 小松菜

ビタミンCで鉄分の吸収率がアップ

ビタミンC

ビタミンC

へム鉄、非へム鉄のどちらの場合も、ビタミンCを含む食材と一緒に食べることで、体内への吸収率がアップします。ブロッコリーやかぼちゃ、パプリカ、レモン、オレンジなどは、ビタミンCを多く含むため、おすすめです。

コーヒーや緑茶が鉄の吸収を抑制する

コーヒー

コーヒー

コーヒーや緑茶、紅茶にはタンニンという成分が含まれますが、このタンニンが鉄分の体内への吸収を阻害してしまうことがわかっています。特に影響があるのが、卵や野菜などの植物性食品の非ヘム鉄。お肉やお魚などの動物性食品のヘム鉄はあまり影響を受けません。

非ヘム鉄を多く含む食事の際には、コーヒーや緑茶、紅茶ではなく、タンニンの少ない麦茶やほうじ茶を飲むと良いでしょう。また、コーヒーなどは食後30分程度時間を空けてから飲むことをおすすめします。

鉄分を効率的に摂取して貧血を予防しよう

吸収率の高いお肉やお魚を、ビタミンCを含む食材と一緒に食べ、コーヒーや緑茶は一緒に飲まないようすることが、鉄分を上手に摂取するコツです。
日々の食事の中で少し意識して、効率よく鉄分を摂取できると良いですね。

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