妊娠中のヨーグルトがおすすめの理由と注意点

ヨーグルトは、妊婦さんにおすすめの食材です。それは、赤ちゃんの骨の形成に必要なカルシウムが豊富に含まれており、便秘解消の働きもあるためです。ここでは、ヨーグルトを食べる際に気を付けたいことや、おすすめの食べ方もご紹介します。

ヨーグルトが妊婦に良い理由
- カルシウムが豊富
- 便秘の解消
ヨーグルトの食べ方には注意
おすすめのヨーグルトの食べ方・トッピング
まとめ

ヨーグルトが妊婦に良い理由

カルシウムが豊富

日本人はカルシウムが不足していると言われており、意識して摂取している人でない限り、足りていない状態なのです。カルシウムは、お腹の赤ちゃんの骨や歯の形成にとても大切な栄養素です。ヨーグルトには、100ｇあたり、120ｍｇのカルシウムが含まれおり、手軽にカルシウムを摂取できる食べ物です。いつもよりも少し意識してカルシウムを摂取し、胎盤を通じて赤ちゃんに必要な栄養を与えてあげたいですね。

便秘の解消

妊娠中、便秘に悩んでいる妊婦さんは多いのではないでしょうか。妊娠中の便秘は、お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれて、子宮も大きくなり、それによって腸が圧迫されることや、ホルモンバランスの変化、ストレス、運動不足なども原因となって引き起こされます。

そんな苦しい便秘を解消するために、ヨーグルトを積極的に食べましょう。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整える働きをもっており、便秘解消はもちろん、便秘の予防にも効果があると言われています。

また、ヨーグルトには様々な種類があり、人によって便秘解消に効果のあるヨーグルトは違うので、いろいろな種類を試してみて、自分に合ったヨーグルトを見つけてみてはいかがしょうか。

ヨーグルトの食べ方には注意

低脂肪ヨーグルトでアレルギーになる可能性？

ヨーグルトを食べると赤ちゃんがアレルギーを発症してしまうという話を聞いたことがある方もいると思います。

2011年にハーバード公衆衛生大学院が行った「妊娠中に低脂肪ヨーグルトを食べていた妊婦の子供ほどアレルギーになりやすくなる」という研究結果があります。

乳製品の脂肪分にはアレルギーから守る作用があります。低脂肪ヨーグルトを食べることで、アレルギーを発症してしまったのではないかと考えられます。しかし、この研究では、フルーツ入りの低脂肪ヨーグルトだけでその傾向が出ており、低脂肪ヨーグルトとアレルギーの因果関係は認められていません。低脂肪ヨーグルトばかり食べるというわけでなければ、必要以上に気にしなくても良いのではないかと思います。

妊娠糖尿病になる可能性

妊婦さんが気を付けたいのが、妊娠糖尿病です。妊娠中は血糖値が上がりやすくなるため、糖分の過剰摂取によって妊娠糖尿病になってしまう可能性があります。糖分を摂り過ぎないために、加糖ヨーグルトよりも無糖（プレーン）ヨーグルトをおすすめします。加糖ヨーグルトの場合、無糖ヨーグルトよりも糖分が多いため、日常的に摂取するのはあまりおすすめしません。最後に、無糖ヨーグルトでもおいしく食べられる、おすすめの食べ方・トッピングをご紹介しているので、ぜひ試してみてください。

推奨摂取量を守る

カルシウムはとても重要な栄養素だとお伝えしましたが、過剰摂取には注意しなければなりません。それは、カルシウムの摂りすぎによって、高カルシウム血症を引き起こす可能性があるからです。高カルシウム血症は、皮膚のかゆみや吐き気、便秘という症状が出ます。また、鉄・亜鉛・マグネシウムなどの重要な栄養素の吸収を阻害してしまうこともあります。

過剰摂取にならぬよう注意し、１日に2300mgを超えないようにしましょう。