低身長の検査内容について。検査はいつから可能?血液検査やレントゲン検査など検査方法を解説

その他

低身長が疑われる場合には、どのような検査を受けるのでしょうか。この記事では、低身長の検査の内容について解説します。

小児内分泌科や低身長専門の小児科にて

こども病院や大学病院の小児内分泌科や、低身長を専門とする小児科を受診します。
診察内容は、問診、身体測定、成長曲線の作成など。詳しい内容は、前の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。さらに詳しい検査が必要だと医師が判断した場合に、検査に進みます。

検査内容

検査内容を解説します。ここでは、一般的に行われる低身長の検査の内容になります。検査内容や検査方法は、病院によってもちろん違うため、参考程度にしてくださいね。

血液検査

血液検査は、一般検査内分泌検査染色体検査の3つに分かれることが多いです。

一般検査

主要な臓器に異常がないかスクリーニング検査をします。
心臓や腎臓、肝臓、腸の異常によって、成長が阻害されて低身長となるケースがあるためです。

内分泌検査(ホルモン検査)

甲状腺ホルモン甲状腺刺激ホルモン成長ホルモンの分泌量を検査します。

成長ホルモンについては、日中の変動が激しいホルモンのため、一度の検査で分泌量が足りているか不足しているかの判断ができません。そのため、成長ホルモンの分泌に深く関係しているIGF-Iという成長因子を調べます。IGF-Iを調べることで、成長ホルモンの分泌量をある程度予測できます。

染色体検査

ターナー症候群プラダーウィリー症候群が疑われる場合には、染色体の検査をします。

尿検査

尿検査によって、尿中たんぱく質、糖、潜血、白血球、赤血球を調べます。

手のレントゲン検査

骨の成熟度骨年齢)を測定するため、手のレントゲン撮影を行います。

骨の成熟度とは、何歳相当の骨であるのか、骨を年齢で表したものです。手の骨は数が多いので1枚のレントゲンで多くの骨が評価できることや、全身への被曝を最小限に抑えることができるため、手のレントゲン検査を行うことが多いようです。

骨は年齢と共に数が増え、複雑な形になっていきます。しかし、成長ホルモン分泌不足の場合には、骨年齢は暦年齢より遅れている可能性が高いです。また、骨年齢によって、今後どれくらい身長が伸びるか予測を立てることが可能になります。

検査は何歳から?

何歳になれば検査ができるという決まりはありませんが、3歳までは成長の様子を観察し、3歳の時点の成長曲線SDスコアを考慮した上で、必要な場合には血液検査やレントゲン検査を行うという病院が多いように感じます。ただし、この点については、病院・医師によって、かなり差があるため、直接病院に問い合わせてみることをおすすめします。

検査結果って、いつわかる?

検査の結果は、検査当日にはわかりません。
検査内容によって様々ですが、おおむね1週間~4週間で判明します。

検査後、精密検査か経過観察に

以上のような検査の結果、病気が疑われる場合には、病気の診断のために精密検査に進みます。
一方で検査結果に異常がなく、現時点で治療が必要ないと判断された場合は、経過観察となり、半年おき、もしくは1年おきに、外来で身長の伸びの様子を見ていくことになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました