子供が低身長かどうかを確認してみよう!SDスコアの計算方法や成長曲線について

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お子さんの成長について、心配しているお父さんやお母さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、身長の伸びが遅いかも?低身長かも?という心配を抱えるご両親のために、お子さんの身長が正常範囲内かどうかをチェックする方法を解説します。医者を受診するかどうかの判断材料にもなると思うので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

成長曲線とSDについて

子供の成長を確認する上で、まずは成長曲線と標準偏差(SD)について、確認しておきましょう。

成長曲線とは

成長曲線とは、日本の子供たちの身長や体重を各月齢、年齢ごとに集計し、その平均値をグラフ化したものです。
現在は、母子保健法によって母子手帳に掲載されていますし、「厚生労働省 成長曲線」で検索するとインターネット上での閲覧やダウンロードも可能です。

厚生労働省が掲載している成長曲線
⇒ https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/02/dl/s0219-3b.pdf

SDとは

成長曲線には平均値を中心に標準的な成長の範囲内として標準偏差の曲線も描かれています。
標準偏差SDともいい、平均値からどれくらい離れているかという「」を表しています。

まずは、成長曲線に子供の身長を書き込んでみよう

まず、母子手帳に載っている成長曲線もしくは、インターネット上でダウンロードした成長曲線のグラフに、出生時から現在までのお子さんの身長の変化を書き込んでみてください。そうすると、お子さんの成長が正常範囲内であるか、曲線から外れている場合はいつ頃から外れているのかを、知ることができます。

次に、SDスコアを計算してみよう

平均値とSD(幅)を使用して、実際のお子さんの身長が平均値からどれくらい離れているかを計算する方法があり、その幅のスコアをSDスコアといいます。

SDスコアの計算方法
SDスコア=(身長の実測値−平均身長)÷SD(標準偏差)

上の計算式で計算されたSDスコアが、+2SD~−2SDの場合は、正常範囲の成長です。この範囲には全体の95.4%の子供が入ります。一方で、−2SDを下回る子供が全体の2.3%おり、この場合には、低身長と呼びます。

低身長の疑いがあれば、かかりつけ医に相談して

今回解説したように、まずはお子さんの成長が正常な範囲内であるかを知ることが大切です。成長曲線から大きく外れていたり、SDスコアが−2SDよりも小さかったりする場合には、かかりつけの医師に相談してみてくださいね。

成長が遅いことをきっかけに、治療が必要な病気を発見できることがあります。成長ホルモンの治療などは、早期に治療を開始することが重要となるため、SDスコアの結果に問題がない場合でも、成長に関して心配なお父さんやお母さんは、できるだけ早い段階で医者に相談してみると良いと思います。

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