妊娠中に気を付けたいサルモネラ菌とは?食中毒の症状や胎児への影響、妊婦は生卵や生肉に注意が必要

病気・健康管理

妊娠中は免疫機能が低下するため、様々な感染症にかかりやすくなっています。ここでは、サルモネラ感染症について、感染経路や症状、赤ちゃんへの影響、予防策を解説していきます。

サルモネラ感染症とは

サルモネラ感染症とは、サルモネラ菌への感染によって起こる感染症です。

サルモネラ菌は、に生息していることが多く、調理の過程で手や調理器具から二次汚染された食品から感染する可能性や、ペットから感染する可能性もあります。

少量の菌でも食中毒を発症する可能性が高いのが特徴で、例年、7月~9月の夏の時期の発症件数が多い傾向にあります。

症状

サルモネラに感染した場合には、発熱下痢腹痛悪感吐き気嘔吐脱水症状などの症状を引き起こします。

体内に細菌が侵入してから6~48時間程度で症状が出ることが多く、まず吐き気や嘔吐から始まり、その数時間後に発熱と共に腹痛と下痢を起こすケースが多くみられます。

発熱は38度前後、下痢は1日に数回~十数回起こります。多くの場合は、これらの症状が3~4日程度続き、まれに1週間以上続くこともあります。

胎児への影響

妊娠中の女性がサルモネラ菌に感染した場合でも、胎児に直接的な影響はないと考えられています。

しかし、吐き気や嘔吐が長時間も続くことで、十分な食事ができなくなり、赤ちゃんに栄養を届けることができなくなってしまう可能性があります。

また、下痢の症状が激しい場合に、子宮収縮が起こり、流産早産に繋がるリスクもゼロではありません。

このように、サルモネラ感染症が赤ちゃんに直接、悪影響を及ぼすわけではありませんが、間接的に影響を及ぼす可能性も考慮し、妊娠中はいつも以上に注意する必要があるでしょう。

サルモネラ感染症の感染経路

サルモネラ感染症の主な感染源としては、以下の2つが挙げられます。

  • 生卵・生肉
  • ペット

生卵・生肉

卵の殻にはサルモネラ菌が付着している可能性があり、卵を割った際にサルモネラ菌が中に入り、それを加熱せずに食べることで食中毒を引き起こす恐れがあります。そのため、妊娠中は、生卵や半熟卵、卵かけご飯、すき焼きにつける生卵も、避けたほうが良いでしょう。

また、生肉、生レバーなどにも生息していることがあるので、妊娠中に肉の生食は控えましょう。

サルモネラ菌を死滅させるためには、75度以上の温度で1分以上加熱することが重要です。そのため、卵や肉は、十分に加熱して食べることで、食中毒を防ぐことができます。

生卵や生肉を控えていても、まな板や包丁などの調理器具を介して二次的に汚染された食品から感染するリスクもあります。生卵・生肉の調理に使った器具は、すぐに洗浄し、他の食材に菌が移らないよう注意が必要です。

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ペット

イグアナなどの爬虫類ミドリガメなど、ペットから感染するケースがあります。
特に輸入したての小さなカメは、菌を持っている可能性も高いため注意が必要です。

感染しないために気を付けること

サルモネラ菌への感染予防策として、以下のことに注意しましょう。

  • 卵や肉は必ず十分に加熱してから食べる
  • 卵は賞味期限内に食べる
  • 割れた卵は食べない
  • 生卵や生肉を触った手は洗剤を使ってしっかりと洗う
  • 生卵や生肉の調理に使った器具は、すぐに洗う
  • ペットと接触した後は、洗剤を使って清潔に手を洗う

これらのことに十分に気を付けて、サルモネラ感染症を防ぎましょう。

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