妊娠中に牡蠣は食べても大丈夫?食べるときに注意すること

妊娠中におすすめの食材

妊娠中でも牡蠣はOK!

牡蠣が大好物の妊婦さんも多いのではないでしょうか。妊娠中でも牡蠣は食べてOKです。しかし、食べるとあたる、食中毒になるというイメージの強い牡蠣。生牡蠣は控えた方が良いでしょう。食べる際の注意点などもチェックしてみてください。

牡蠣が妊婦に良い理由

「海のミルク」とも呼ばれるほど、栄養豊富なカキ。妊婦さんが積極的に摂取したい栄養素をたくさん含んでいます。妊婦さんが牡蠣を食べるメリットをご紹介します。

理由1:葉酸が豊富に含まれる

葉酸はとくに妊娠初期のお腹の中の赤ちゃんにとって大切な栄養素で、不足した場合、先天異常の可能性が高くなると言われています。意識していないと日々の食事から必要量の葉酸を摂取することはなかなか難しく、妊婦さんが最も意識して摂りたい栄養素と言ってもよいほど。

牡蠣には、100gあたり40μgの葉酸が含まれています。100gはおおよそ牡蠣2個分。

魚介類の中ではトップクラスの葉酸の含有量です。

理由2:鉄分が豊富

日本人はもともと鉄分が不足していると言われています。とくに妊娠中は貧血になりやすいですよね。貧血防止のためにもしっかりと鉄分を摂る必要があります。

牡蠣には鉄分が1.9mg含まれます。また、鉄分にはヘム鉄非ヘム鉄の2種類がありますが、牡蠣に含まれる鉄分はヘム鉄。ヘム鉄は非ヘム鉄よりも体内に吸収されやすく、効率よく鉄分を摂取できます。

理由3:タウリンが豊富

牡蠣はタウリンを豊富に含みます。タウリンとはアミノ酸の一種で、近年、生活習慣病の予防物質としても注目されている栄養素です。血圧の調整、コレステロール上昇の抑制、視力の維持などの効果が期待されています。

牡蠣のタウリン含有量は、1130mg。魚介類の中で最も高い含有量です。

理由4:亜鉛が豊富

牡蠣は他の食品と比べて、亜鉛の含有量がダントツ1位の食品です。2番目に高いとされる豚レバーのなんと2倍も牡蠣の亜鉛含有量は高いのです。

牡蠣の亜鉛の含有量は14.5mgで、妊婦さんが必要な1日のは11mgなので、牡蠣2個だけで必要な量を摂取できることになります。

妊婦さんが積極的に亜鉛を摂取することで、赤ちゃんの低体重・低身長というリスクを予防できると言われています。

また、亜鉛には免疫力を高める効果があるため、免疫力が下がっている妊婦さんにおすすめの食品なのです。

牡蠣を食べる時に注意したいこと

栄養満点の牡蠣ですが、妊婦さんが牡蠣を食べる際に注意してほしいことが2点あります。それは、生ガキは控えること食べ過ぎないことです。

なお、赤ちゃんの発育に悪影響を与えると言われている水銀は、牡蠣にはほとんど含まれないため、水銀摂取の心配をする必要はないでしょう。

生牡蠣は危険!食中毒ノロウイルスの可能性

牡蠣を食べて、あたった・食中毒を引き起こしたという方も多いですよね。妊娠中は免疫力・抵抗力が低下しているため、食中毒に感染しやすいと言われており、栄養豊富な牡蠣だけど、食中毒が心配で食べないほうが良い?と考えている妊婦さんもいるはず。赤ちゃんへの影響も心配ですよね。

妊婦さんが食中毒に感染しないために注意したいことが、生牡蠣は食べないということ。

牡蠣は、「ノロウイルス」という食中毒に感染する可能性が高いですが、牡蠣をしっかりと加熱した場合、ノロウイルスは死滅します。生牡蠣はノロウイルスに感染するリスクが高くなってしまうため、生牡蠣は我慢したほうが良いでしょう。加熱の目安は90℃以上の温度で90秒以上が望ましいでしょう。

食べ過ぎには注意!

もう1つの注意点が加熱した牡蠣でも食べ過ぎないこと。食べ過ぎると、下痢や、めまい、頭痛、吐き気などを引き起こす可能性があります。これは妊婦に限りません。おいしくてついつい食べ過ぎてしまいそうになりますが、1日に2個~3個にしておくと良いでしょう。

牡蠣食べ放題で人気のレストラン牡蠣小屋なども妊娠中であれば我慢したほうが良さそうですね。

妊婦さんのおすすめの牡蠣レシピ

妊娠中におすすめの牡蠣の食べ方をご紹介します。どれも加熱するレシピですが、しっかり火が通っているか確認してから食べるようにしましょう。

カキ鍋

牡蠣鍋

牡蠣鍋

妊婦さんに冷えは禁物です。牡蠣鍋で温まりましょう。鍋は油を使用せずに、野菜をたくさん食べることができるので、ヘルシーで妊娠中にはとってもおすすめです。手間がかからずに簡単に用意できる点も鍋の良い点です。

カキフライ

牡蠣フライ

牡蠣フライ

フライは中心まで火が通っているか確認するのが難しいですが、しっかりと火を通すことが大切です。また、油で揚げるため、食べ過ぎるとカロリーも高くなってしまうので、食べ過ぎないように注意しましょう。

カキのアヒージョ

牡蠣のアヒージョ

牡蠣のアヒージョ

オリーブオイルににんにくを入れて、牡蠣を加えて加熱します。塩で味を足しますが、塩分の摂り過ぎには注意です。

蒸しカキ

蒸し牡蠣

蒸し牡蠣

蒸した牡蠣はプリップリでおいしいですよね。牡蠣本来の味を味わうことができます。

酒蒸しの場合、お酒を使うことを心配に思いますが、加熱することでアルコールは蒸発するので問題ありません。

まとめ

食あたり、嘔吐、腹痛を引き起こさないためにも、しっかりと加熱処理をして、食べ過ぎないという点を注意しながら、栄養豊富な牡蠣を取り入れてみても良いですね。

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