「妊婦だけど、レバニラを食べてしまった!」と不安に思ったことはありませんか?
実は、レバーは妊娠中の方でも食べることができます。妊婦にも大事な栄養素が含まれていますし、極端におそれて避ける必要はありません。
とはいえレバニラなどを食べる際にはその量に注意が必要です。この記事では、レバーを使った料理を食べる際の注意点や適切な摂取量などを解説します。
妊娠中でもレバーはOK!
レバーは、妊娠中でも食べることのできる食材です。絶対的に食べてはいけない食材ということではありません。
そのため食べてしまったからといって極端に心配をする必要はありません。
むしろ、レバーには鉄分が豊富に含まれており、貧血予防の効果が得られるというメリットがあります。
レバーは鉄分豊富で妊婦にも良い
妊娠中は、お腹の中の赤ちゃんに優先して血液が循環されるため、お母さんが貧血を起こすことが多いですよね。
貧血の予防といえば、やはり鉄分。
レバーには鉄分が豊富に含まれており、貧血気味の妊婦さんには積極的に食べてほしい食品です。
レバー100gあたりの鉄の含有量を種類別に表したものが以下です。
- 豚レバー:13mg
- 鶏レバー:9mg
- 牛レバー:4mg
鉄分はヘム鉄と非ヘム鉄の2種類ありますが、レバーに含まれるはヘム鉄であり、体内に吸収されやすいという特徴があります。
レバーの食べ過ぎには注意!
鉄分が豊富で貧血予防の効果があるレバーですが、食べ過ぎると問題があります。1日にどれくらいの量が望ましいのでしょうか。
妊娠初期はビタミンA過剰摂取のリスクが高い
レバーに含まれるビタミンAは、不足した場合、感染症のリスクが高くなってしまうため、推奨量を摂取する必要があります。
しかし、レバーの食べ過ぎによってビタミンAの過剰摂取となる可能性もあります。
ビタミンAの過剰摂取は、赤ちゃんの先天性異常を引き起こす可能性があります。
例えば、無眼球症や顔面麻痺、消化管閉鎖などです。とくに赤ちゃんの脳が形成される妊娠初期にはなるべく控え、中期~後期は、食べ過ぎないよう注意しましょう。
どれくらいの量であれば大丈夫?
ビタミンAの1日の推奨摂取量は、妊娠の経過により異なります。
- 妊娠初期~中期:650μgRAE
- 妊娠後期:730μgRAE
また、上限量は2700μgRAEです。
例えば、スーパーで販売されている鶏レバーの焼き鳥1本が上限量の目安となります。
毎日レバーを食べるということはやめたほうが良いですが、週に1回~2回、レバーの焼き鳥1本なら問題ありません。
ビタミンAを多く含む食品として、うなぎがあります。
レバーと同様、うなぎの食べ過ぎにも注意しましょう。
また、1日の摂取量にこだわらずに、週単位や月単位で考えてみても良いでしょう。
レバーを使ったおすすめレシピ
鉄分は、緑黄色野菜などのビタミンCを含む食材と一緒に食べることで、体内への吸収率が上がります。
レバーと一緒に、サラダなどを添えるのがおすすめです。
レバニラ
レバニラには、母体や胎児の健康に対する多くのメリットがあります。
レバーに豊富に含まれる鉄分を摂取し、胎児の成長と発育を促します。特に妊娠中期以降にはその需要が高まります。レバニラを適度に食べることで、妊娠中の鉄分不足を補い、健康的な妊娠をサポートすることができるでしょう。
しかしながら、レバニラの食べ過ぎにはやはり要注意です。
ビタミンAの過剰摂取にならないよう、妊娠中にレバニラを食べるときはバランスを考えなくてはなりません。
一般的には、一週間に2回程度にしておき、一回あたりの摂取量はレバー100g程度を目安にすると良いとされています。
この量なら、鉄分を摂取しつつ、ビタミンAの過剰摂取も避けることができます。
また、レバニラ炒めはシンプルで簡単にできるのも良い点です。家庭で簡単に作ることができます。
焼き鳥
焼き鳥は、日本の伝統的な居酒屋料理の一つで、手軽に楽しめるというメリットもあります。簡単に作れますし、スーパーのお惣菜コーナーでも販売されていますね。
特に妊娠中の女性にとっては、焼き鳥は豊富な栄養源となり得ます。
とはいえ、「焼き鳥」と一言でいっても、使用される鶏肉の部位により、その栄養価は大きく異なります。
焼き鳥のレバーを食べる場合は、1日1本程度にしておきましょう。
まとめ
妊娠中にレバーを食べてしまったからといって、すぐにパニックになる必要はありません。適度な量を摂取すれば、鉄分の補充もできますし、レバーは妊婦の健康をサポートする貴重な栄養源にもなります。
しかし、ビタミンAの過剰摂取に注意が必要です。1回あたり100g程度を目安にし、毎日食べ続けることのないようにしましょう。
こうした基本的なことを押さえておけば、レバニラや焼き鳥なども楽しく食べることができます。
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