妊娠中の水銀摂取には要注意
魚には、たんぱく質やDHA、EPAなどが豊富に含まれており、私たちの健康的な食生活には欠かせないものです。しかし、妊婦さんが魚を食べる際に気を付けたいことがあります。それは、水銀です。水銀がどのような影響を与えるのか、どんな魚であれば食べても問題ないのか、解説していきます。
魚に含まれる水銀とは
水銀には、金属水銀、無機水銀、有機水銀の3種類があり、魚に含まれるのが有機水銀の一種であるメチル水銀といいます。
このメチル水銀は、生態系の食物連鎖の環の中で徐々に濃縮していきます。
大きい魚が小さい魚を食べ、もっと大きい魚がその魚を食べます。大きい魚はそれぞれが食べたものを全て取り込んでいくため、自然に多くの水銀が蓄積されていきます。
つまり、大きな魚ほど、高濃度のメチル水銀を含むことになります。
どんな影響がある?
妊婦中の女性が水銀を摂り過ぎると、胎盤を通してお腹の中の赤ちゃんに移ります。赤ちゃんは水銀を自分で体の外へと排出することができないため、体に蓄積されてしまいます。その結果、聴覚異常の悪影響を与えることがわかっています。
しかしこの影響は、水銀を過剰摂取した場合に限ります。私たちの平均摂取量では、影響を与えるレベルではなく、水銀を多く含む魚を継続的に大量に摂取しなければ問題はないので安心してくださいね。
どのくらいなら大丈夫?
では、どんな魚を、どれくらいの量であれば食べても問題ないのでしょうか。
1回の摂取量を1人前(約80g)とした場合の目安を参考にしてみてください。
≪水銀を気にせずに食べてOKな魚≫
キハダ、ビンナガ、メジマグロ、ツナ缶、サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオ
≪週に2度が目安の魚≫
キダイ、マカジキ、ユメカサゴ・、ナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツ
≪週に1度が目安の魚≫
キンメダイ、ツチクジラ、メカジキ、クロマグロ、メバチ、エッチュウバイガイ、マッコウクジラ
≪2週に1度が目安の魚≫
コビレゴンドウ
≪2ヶ月に1度が目安の魚≫
バンドウイルカ
普段の食卓に並ぶことの多い鮭やサバ、アジなどは、気にする必要はありません。
注意が必要なのが、マグロ。マグロは食物連鎖の上位にあたるため、鮭やサバよりも多くの水銀を含んでいます。目安としては、週に1回程度にしておくよう心がけてください。
厚生労働省より
厚生労働省より「これからママになるあなたへ お魚について知っておいてほしいこと」として水銀の大量摂取の危険性や注意事項を示しています。ぜひ参考にしてみてください。
⇒ https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/100601-1.pdf
まとめ
栄養バランスの良い食事には欠かせない魚。妊娠中には少し注意が必要な水銀ですが、偏った食べ方をしていなければ、過剰に心配する必要はありません。
魚の豊富な栄養を上手に活用しながら、水銀の摂り過ぎは悪影響を及ぼすことを頭の片隅に置いておいてくださいね。
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