妊娠中にお酒は危険!
妊娠中の飲酒が良くないということを知っている人は多いはず。では、その理由はご存知ですか?
飲酒がダメな理由や、赤ちゃんへの影響も解説していきます。
妊娠中にお酒がダメな理由:胎児性アルコール症候群
妊婦さんがお酒を飲むと、摂取したアルコールが胎盤を通って赤ちゃんの体に入ります。そして、赤ちゃんはアルコールを分解できないため、胎児性アルコール症候群(FAS)を引き起こします。
これは、赤ちゃんの様々な先天異常に繋がります。例えば、低体重、顔面奇形、脳障害、発育遅延などが確認されています。加えて、うつ病などの精神的な病気に繋がる恐れもあります。
少量でもダメ!
昔は、妊娠中でも少量であれば飲酒しても問題がないという考えが多かったようです。
しかし、近年では、妊娠中の飲酒に関する様々な研究が進み、お酒の種類や量で安全な基準は存在しないとわかっています。このため、妊娠中は少量でも飲酒は×、禁酒するよう推奨されています。
妊娠に気付く前にお酒を飲んでしまった時の影響は?
妊娠に気付いた時点で、すでに数週間は足っているため、妊娠が発覚する前にお酒を飲んでしまったと不安になっている人もいるのではないでしょうか。
実は、妊娠が発覚する前の妊娠初期の飲酒が与える赤ちゃんへの影響については、研究結果や科学的証拠はありません。しかし、妊娠がわかる頃の妊娠超初期には、胎盤がまだできていないため、赤ちゃんへの影響は少ないとも言われています。
大切なのが、妊娠に気付いた時点でお酒をやめること。
また、妊活中の人や妊娠したいと思っている人であれば、普段から飲酒を控えておくというのも良いかもしれませんね。
料理酒や甘酒は大丈夫?
料理酒、みりん
お魚の臭みを消したり、お肉を柔らかくしたり、料理には欠かせない料理酒。妊娠中の料理酒の使用は、問題ありません。
料理酒にもアルコールが含まれていますが、料理の過程で飛んできます。
アルコールは78.5℃で蒸発します。煮立っていて、湯気が出ていればアルコールは飛んでいると判断して良いでしょう。
また、酒蒸しやみりんも同様に、アルコールが蒸発していれば、妊娠中でもOKです。
甘酒、粕汁
甘酒には、米麹を使ったものと、酒粕を使ったものの2種類があります。原料が米麹であれば、妊婦さんでも問題ありません。アルコールが含まれていないためです。注意しないといけないのが、酒粕で作られた甘酒。これにはアルコールが含まれるため、妊婦さんは飲まない方が良いでしょう。
購入する際に、アルコールが入っているか入っていないか、確認するよう注意が必要ですね。
粕汁は、おすすめしません。酒粕で作られる粕汁は酒粕で作られるため、アルコールを含んでいます。酒粕に含むアルコールは加熱してもアルコールが飛びにくいため、妊娠中の粕汁は控え方がほうが良いでしょう。
ノンアルコール飲料はOK?
ノンアルコール飲料であれば、妊婦さんでもOK!
その理由は、国産のノンアルコール飲料は、アルコール含有量が”0.00%”のためです。各メーカーも、「アルコール0.00%のため、妊娠中や授乳中でも問題ない」と発信しています。
ただし、注意が必要なのが、輸入品のノンアルコール飲料です。輸入品のノンアルコール飲料は、アルコール含有量が0.00%でない可能性があるので要注意です。
店頭で購入の際には、確認してみてくださいね。
まとめ
妊娠中の飲酒について解説しました。妊娠中は、些細な事でも不安になりますよね。一つでも不安要素を取り除くためにも、赤ちゃんへの悪影響のある飲酒はやめましょう。
お酒の好きな人であれば、妊娠期間の10ヶ月間の禁酒はとても辛いですが、生まれてくる赤ちゃんのため。頑張ってみてくださいね。
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